

クラックとは・・・
コンクリートの乾燥収縮から起こるひび割れと、躯体の歪などから起こるひび割れの2通りあります。 違いは前者は非常に軽微なひび割れ(ヘアークラック)、後者は比較的大きなひび割れとなります。ひび割れの選別は施工業者の判断基準によるところが多いですが、主にクラックスケールでひび割れの巾を計測し、0.3mm(または0.5mm)未満のひび割れを前者、0.3mm以上(または0.5mm以上)のひび割れを後者とする場合が多いようです。特に注意すべきひび割れは後者のひび割れ(比較的大きなひび割れ)となりまして、発生している場合は漏水リスクが高くなります。 簡易的な補修ではなく適切な補修を行うことが好ましいです。
また大きなひび割れは外壁内に容易に水が侵入し てしまうことになるため、外壁内部にある構造材などの木材の腐食に繋がります。構造材 が水に濡れた状態、または湿った状態が続くことはあまり良い状態とは言えず、柱等の木材の腐食が進行したり、場合によっては白蟻の被害を受けやすくなってし まうことになります。また室内への漏水の原因ともなりますので、早期に補修を行くと安心です。
外壁編 モルタル壁 劣化状況②
外壁剥落
浮きが発生している箇所に何らかの要因が加わって外壁の剥落を引き起こします。 ラス網の腐食が著しい場合などは、自然に落下することもありますので注意が必要です。
塗膜剥離
ひび割れ等からの水分の侵入や内部からの湿気により、相互の付着力低下から密着不良を起こし、塗膜剥離が生じます。
外壁編 モルタル壁 劣化状況①
ひび割れ(クラック)
モルタルの宿命はひび割れです。 ひび割れ防止の添加剤や工法も開発されてはいますが、それでも無くすことは非常に困難です。 ひび割れの起きる原因は、材料が乾燥する過程で発生する収縮などや、建物に生じる歪みから生じます。
浮き
ひび割れからの水分等が浸入により、モルタルを固定しているラス網の腐食(下の式の赤文字箇所の腐食 「下の画像を参照」 )によって躯体とモルタルとの付着力低下によりモルタルの浮きが発生します。
柱→下地板→防水シート→ラス網→モルタル→塗料=木造モルタル外壁
モルタル住宅
本日のテーマは、モルタル住宅
砂(細骨材)とセメントと水を練り合わせたものになります。(これに砂利(粗骨材)が加わるとコンクリートに変わります)
現在、外壁の主流となっているサイディングボードは455×3030mmのボードで外壁を作り上げるため、直線的な仕上げしか出来ないのに対し、モルタルの場合は砂(細骨材)とセメントと水を練り合わせた物を塗付て外壁を作り上げるため、非常にデザインの自由性に優れ、思い通りの目地を入れたり、R形状の外壁や、アーチを架けたり、タイルを貼り付けたりと、さまざまな形状の外壁を作ることが出来ます。
サイディングボードは工場出荷時に塗装を行っているため現場での塗装は行わないのに対し、モルタルの場合は仕上げには塗装が必要になります。 しかし、仕上げを行う塗装の種類が非常に豊富であるため、仕上げ方によってさまざまな風合いを作り上げることが出来ます。
ただし、工場生産(製造~仕上)のサイディングボードに比べ、モルタルの場合は全ての工程を現場で施工するため作業者によって品質にムラが出来やすく、強度や耐久性・仕上げ塗装の性能等に後々問題が生じるなど、一定の品質を保つには最善の注意が必要になります。 このようなことから、意匠性に優れるモルタルではありますが、何らかの不具合(ひび割れ、漏水、浮き、塗膜剥離等)が起こるリスクは、サイディングボードよりも少々高くなってしまいます。
住宅の意味
今回のテーマ【住宅の意味】
住宅の、基本的機能は、『雨をしのぐ』ことですよね。
その大切な機能を揺らがすトラブルなんだと思いますか?
そうです!!雨漏りトラブルです。
雨漏りの発生は、人々の日常生活の中に、物的・経済的損失をもたらします。
精神的苦痛をも与え続けます。雨漏りの原因は、様々です。
建物の経年劣化・地震・地盤・台風などなど、今日起きていなっかたが、明日起きる可能性もありますよね。
そこで重要なのが、定期的な点検診断なのです。
事前に解れば被害も少なくなりますし、躯体(建物自体)の延命も守っていけます。
本日は、建物の不具合事象についてお話致します。過去10年の累計相談数 43172件
そのうちナンバー1は?
やはり雨漏り 相談件数 5371件 全体の12.4%もありました。
続いて、ひび割れ、漏水、剥がれ、欠損となってきてます。
このことからかなりの雨漏り事例があることがわかりますね。



