主要外壁 サイディングとモルタル
今回のお題は現在の住宅で使用されている主要な外壁材のサイディングとモルタル。
その2つの外壁材、そのどちらにも長所があり、また短所も存在します。
今回はその2つ外壁材の主な特徴を解説します。
ご自身の住宅の外壁材の特徴を知ることで家屋のメンテナンスの注意すべき点を把握できるかと思います。
窯業(ようぎょう)系サイディングボード
セメント質と繊維質を混合して形成し、ガラス質のコーティングを施した外壁材です。
最近ではよく使用される外壁材の1つです。
セメント系の素材強度と繊維系の断熱性という双方の長所を併せ持った素材です。
また、その製造過程から加工が簡単で、レンガ風やタイル調などデザインが豊富です。
短所としては防水性を塗膜に頼っていて、経年劣化によって塗膜が劣化してくると防水機能が低下してきます。
また、ボードとボードの隙間の目地にシーリング材を施しますが、このシーリング材も経年劣化でヒビ割れたり、痩せて隙間が発生したりします。
防水性を塗膜に頼っているため、定期的な塗装が必要となってきます。
モルタル
セメントと砂と水を練り合わせた外壁材です。
施工が容易で低コストなので、新築時の仕上げ材として広く使用されました。強度が強く耐火性にも優れた外壁材です。
サイディングと違い継ぎ目が出ず、コーキングによるジョイントが不要です。
欠点としては、材質の性質上、経年劣化により亀裂が発生しやすくなります。
モルタル自体は非透水性ですが、亀裂が発生した箇所からの浸水に注意が必要です。
防水機能が低くなると急速に劣化が進む為、定期的な塗替えが推奨されます。
いかがでしたでしょうか。
外壁材としては他にもガルバニウム合金、トタン、ALC等など多種多様ですが、
今回は主要の外壁材としてサイディングとモルタルを取り上げさせて頂きました。