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シーリング材 Ver.2.0

以前にもシーリングについて解説させて頂きましたが、再度のご登場となりました。
Ver.2.0です。 今回は別の角度から解説させて頂きます。

シーリング材とは、目地、隙間やひび割れ等を埋めて密封し防水の機能を持たせる材料です。
表面も中も硬化しますが、弾力性があり、対象物に密着します。
弾力性があることからボードとボードの繋目に入れてクッション剤の役割もあります。

シリコン系、変性シリコン系、ポリウレタン系、アクリルウレタン系等の種類があります。
外壁塗装ではブリード現象を起こさないノンブリードタイプの変性シリコン系が主に使用されているようです。
※ブリード現象とはコーキング材の成分と塗料が化学反応を起こし変色したりボロボロと崩れたりする現象です。
ノンブリードのコーキングはブリード現象起こさないコーキング材です。

施工業者によってコーキング、シーリングと業者によってまちまちで混乱するというお話を伺ったことがあります。
その違いとは、

「シーリング材 構造体の目地,間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性,気密性などの機能を発揮させる材料。」

「油性コーキング材 展色材(天然油脂,合成油脂,アルキド樹脂など)と鉱物質充てん(填)剤(石綿,炭酸カルシウムなど)を混合して製造したペースト状のシーリング材。相対変位の小さな目地のシールに使用される。」
日本工業規格 JIS規格ではシーリング材のカテゴリ内のペースト状のものを「コーキング材」と規定されているので、 厳密にはシーリング材の一部がコーキング材というかたちになりますが、現在ではほぼ同じ意味で認識されています。
(ウィキペディア先生もそう仰ってました)
ですので、シーリング=コーキングの認識で差し支えないようです。

シーリング材販売メーカーの回答では、「一般的な外壁用シーリング材の耐候性で考えれば、5~10年程度です。」とのことです。 ちょっとモヤっとする回答ですが、この回答には以下の前置きがありました。
「目地の素材、使用量、使用箇所、施工者、施工後の条件、シーリング材の種類等の違いがあり、耐用年数を一概に言うことは出来ません。」
要約すると「使用環境によって差があるから断言できません。一般的に大体こんな感じ」となります(超意訳)。
好条件の環境下で10年程度の耐久性になります。
とはいえ、0からいきなり100で劣化するワケではありませんので劣化は徐々に進んでいきます。

シーリングの劣化は主にしわ、ひび割れ、シーリングの痩せ・剥離等の現象が起こります。
雨水の侵入を防ぐ役割を持つシーリング、そこに隙間が生じるわけです。
その隙間から建物内部に水分が侵入し腐食を起こし、建材を傷めてしまう原因となるのです。
つまり、シーリングの劣化を放置すると大切な我が家の寿命を縮めることになります。
ご自宅の外壁がサイディングだった場合、一度チェックされることをお勧めします。
以上、今回の豆知識でした。
知識の肥やしの一助となれば幸いです。
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