近年、寒さ対策のリフォームとして「床暖房」の設置を検討される方が多くなりました。今回はそんな「床暖房の仕組み」Tについてご紹介してまいります。
暖房は、床下に熱源を設置し、床面から部屋全体をじんわり暖める暖房方式です。主に「温水式」と「電気式」の2種類があります。
以下にそれぞれの仕組みと特徴を詳しく解説します:
A:温水式床暖房の仕組み
- 構造:床下にパイプやマットを敷設し、そこに温水を循環させて床を加熱します。
- 熱源:ガス給湯器やヒートポンプで温水(約40〜60℃)を作り、ポンプで循環させます。
- 暖房方式:
• 伝導熱:床に直接触れることで熱が伝わる。
• 輻射熱:床から放射される熱が部屋全体を暖める。 - メリット:
• 部屋全体が均一に暖まる。
• 空気が乾燥しにくく、ホコリも舞いにくい。
• 余熱で暖かさが持続し、光熱費を抑えられる。 - デメリット:
• 初期費用が高く、設置に大工工事が必要。
• 給湯器の変更が必要な場合もある。
B: 電気式床暖房の仕組み
- 構造:床下に電熱線やヒーターを敷設し、電気で加熱します。
- 種類:
• 電熱線ヒーター式:通電して直接床を加熱。
• 蓄熱式:夜間に蓄熱し、日中に放熱するタイプ。
• PTCヒーター式:温度に応じて自動で発熱量を調整。 - メリット:
• 設置費用が比較的安い。
• 施工が簡単で、リフォームにも向いている。 - デメリット:
• 温まるまでに時間がかかる。
• 光熱費が高くなる傾向がある。
C:どちらを選ぶべき?
①初期費用 温水式=高い 電気式=安い
②ランニングコスト 温水式=安い(ヒートポンプ式) 電気式=高め
③暖まり方 温水式=均一でやわらか 電気式=局所的になりやすい
④施工 温水式=大工工事が必要 電気式=比較的簡単
⑤メンテナンス 温水式=定期的に必要 電気式=比較的少ない
どちらの方式も一長一短があるので、家の構造やライフスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。リフォームで導入する場合は、施工のしやすさや費用も考慮すると良いですよ。リフォームについてのご相談もぜひ相馬工業までご連絡下さい。








