
【屋根塗装・外壁張替え】平塚市A様邸 既存サイディング撤去の様子|相馬工業スタッフブログ
こんにちは!
本日もご愛読ありがとうございます!
外壁・屋根塗装、リフォームの(有)相馬工業スタッフブログです。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
おはようございます。
今日もスッキリしない天気です。
にしましても・・・今日は寒いですね!
脂肪を全身に纏った我が身でも寒く感じるのですから相当です
この時期としては平均的な気温だとは思うのですが、何分昨日が暖かかっただけに気温差で余計に寒く感じます。
この気温差で体調を崩されぬようご自愛くださいませ。
さて、本日のスタッフブログはここ最近特集を組ませて頂いている、現在屋根塗装・サイディング外壁の張替えを行っております平塚市のA様邸。
既存サイディングを外した際の様子をお伝えいたします。




サイディング外壁を外した状態ですが写真をご覧の通り躯体の間柱が劣化しています。
これには新築時の時期・建築工法が大きく影響しています。
この工法は「直張り工法」と呼ばれ外壁のボートと中の防水シートの間に隙間がほぼありません。
1990年代末ぐらいまではサイディング外壁の一般的な建築工法でした。
しかし、外壁のボードと防水シートの間に隙間がほぼ無いため、浸水や結露で発生した場合、水分の逃げ場がありません。
そのため、外壁のボードの劣化、防水シートの機能の喪失、それに伴う躯体の劣化などの不具合を引き起こす可能性が高いです。
昔は断熱性という概念が無かった時代であり、直張り工法でも水分の逃げ場となる通気が確保されていた為さほど問題とはならなかったのですが、1980年代以降の高気密・高断熱という概念が通気層の無い直張り工法と相性が悪く、問題が発生するようになりました。
平成12年(2000年)4月以降は法律により外壁と防水シートの間に水分を逃す通気層を備えた「通気工法」が標準工法として取り入られるようになりました。
しかし特に罰則は無く、通気工法と比較しコストも抑えられる為、2000年代以降のサイディング住宅でも極稀に直張り工法の住宅も存在しているのが現状です。

上の写真は弊社で説明用に使用している、通気工法、直張り工法の構造サンプルです。
左が通気工法、右が直張り工法です。
内部を見ないことには直張り工法なのか通気工法なのかの見分けがつきません。
一般的な見分け方としては外壁の一番したに備え付けられている水切りと外壁の隙間に定規等を差し込んで「奥行きがあるようなら通気工法」「奥行きが無いなら直張り工法」となります。
まれに建てた大工さんの癖で、通気工法なのに水切りの隙間から検査しても奥行きが無い「なんちゃって直張り」(※相馬工業ローカル用語)も存在します。
また、打診検査を行って音の響き具合からの判断、エアコンホースを通す穴から覗いてみる等の判断方法があります。
弊社では、打診、通気検査の他に水分計を用いてしっかりと診断、それらを点検報告書としてまとめ、ご報告させて頂いています。
ただし、今回のケースのように躯体、柱の劣化については実際にサイディングボードを外してみないとわからない場合もあります。
今回、劣化した間柱については、劣化した箇所の周りを抱き合わせて補強してからサイディングの張替えを行います。
直張り工法のサイディング外壁は基本的に塗装ができません。
弊社では極力塗り替えでは無く、外壁の張替えをご提案させて頂いております。
なぜなら塗装したとしても壁内に閉じ込められた水分がサイディングから逃げようとしても塗料の塗膜よってさらに逃げ場を失います。
逃げ場を失った水分が外に出よう出ようともがいた結果、塗膜の膨れ、塗膜の剥がれ、躯体の腐食等の不具合が発生する可能性が極めて高くなります。
外部からの水分は通さず、内部からの水分を通す透湿性を有した塗料も弊社で取り扱っておりますが、絶対に膨れ等が発生しない保証は無い、とご説明させて頂いております。
以上、久々に長文となりましたが、現場の様子でした。
ではでは、本日も宜しくお願いします!
本日もご愛読ありがとうございます!
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この時期としては平均的な気温だとは思うのですが、何分昨日が暖かかっただけに気温差で余計に寒く感じます。
この気温差で体調を崩されぬようご自愛くださいませ。
さて、本日のスタッフブログはここ最近特集を組ませて頂いている、現在屋根塗装・サイディング外壁の張替えを行っております平塚市のA様邸。
既存サイディングを外した際の様子をお伝えいたします。




サイディング外壁を外した状態ですが写真をご覧の通り躯体の間柱が劣化しています。
これには新築時の時期・建築工法が大きく影響しています。
この工法は「直張り工法」と呼ばれ外壁のボートと中の防水シートの間に隙間がほぼありません。
1990年代末ぐらいまではサイディング外壁の一般的な建築工法でした。
しかし、外壁のボードと防水シートの間に隙間がほぼ無いため、浸水や結露で発生した場合、水分の逃げ場がありません。
そのため、外壁のボードの劣化、防水シートの機能の喪失、それに伴う躯体の劣化などの不具合を引き起こす可能性が高いです。
昔は断熱性という概念が無かった時代であり、直張り工法でも水分の逃げ場となる通気が確保されていた為さほど問題とはならなかったのですが、1980年代以降の高気密・高断熱という概念が通気層の無い直張り工法と相性が悪く、問題が発生するようになりました。
平成12年(2000年)4月以降は法律により外壁と防水シートの間に水分を逃す通気層を備えた「通気工法」が標準工法として取り入られるようになりました。
しかし特に罰則は無く、通気工法と比較しコストも抑えられる為、2000年代以降のサイディング住宅でも極稀に直張り工法の住宅も存在しているのが現状です。

上の写真は弊社で説明用に使用している、通気工法、直張り工法の構造サンプルです。
左が通気工法、右が直張り工法です。
内部を見ないことには直張り工法なのか通気工法なのかの見分けがつきません。
一般的な見分け方としては外壁の一番したに備え付けられている水切りと外壁の隙間に定規等を差し込んで「奥行きがあるようなら通気工法」「奥行きが無いなら直張り工法」となります。
まれに建てた大工さんの癖で、通気工法なのに水切りの隙間から検査しても奥行きが無い「なんちゃって直張り」(※相馬工業ローカル用語)も存在します。
また、打診検査を行って音の響き具合からの判断、エアコンホースを通す穴から覗いてみる等の判断方法があります。
弊社では、打診、通気検査の他に水分計を用いてしっかりと診断、それらを点検報告書としてまとめ、ご報告させて頂いています。
ただし、今回のケースのように躯体、柱の劣化については実際にサイディングボードを外してみないとわからない場合もあります。
今回、劣化した間柱については、劣化した箇所の周りを抱き合わせて補強してからサイディングの張替えを行います。
直張り工法のサイディング外壁は基本的に塗装ができません。
弊社では極力塗り替えでは無く、外壁の張替えをご提案させて頂いております。
なぜなら塗装したとしても壁内に閉じ込められた水分がサイディングから逃げようとしても塗料の塗膜よってさらに逃げ場を失います。
逃げ場を失った水分が外に出よう出ようともがいた結果、塗膜の膨れ、塗膜の剥がれ、躯体の腐食等の不具合が発生する可能性が極めて高くなります。
外部からの水分は通さず、内部からの水分を通す透湿性を有した塗料も弊社で取り扱っておりますが、絶対に膨れ等が発生しない保証は無い、とご説明させて頂いております。
以上、久々に長文となりましたが、現場の様子でした。
ではでは、本日も宜しくお願いします!
2019/11/26/12:42


